〔
水道事業管理者 佐藤孝一登壇〕
24:
◯水道事業管理者(
佐藤孝一)第百十一
号議案平成十七年度仙台市
水道事業会計決算認定に関する件の概要について、御説明申し上げます。
平成十七年度の
水道事業は、お客様に安全でおいしい水を供給するために、
水道施設の整備を図りながら
安定給水の確保に努めてまいりました。
まず、
配水状況でございますが、年間総配水量は一億二千六百八十二万立方メートルで、前年度と比較して〇・四%の増加となり、有収率は前年度より〇・二ポイント低下して、九一・五%となりました。
次に、建設改良事業についてでございますが、総額で六十億八千九百十四万円を投じ、老朽鋳鉄管の更新工事など施設の改良、新設を行いました。
次に、予算との比較でございますが、
収益的収入の
決算額は二百八十四億五千七百六十一万円となり、六千二百三十一万円の増収となりました。
収益的支出の
決算額は二百七十四億四千四百九十六万円となり、五億百七十七万円の
不用額が生じました。また、
資本的収入の
決算額は六十六億七千七百三十万円となり、十億六千七百九十七万円の減収となりました。
資本的支出の
決算額は百四十一億三千三百六十一万円となり、
建設改良費で十二億一千十万円を翌年度へ繰り越しましたので、
不用額は二億四千二百五十八万円となりました。
次に、
損益計算についてでございますが、総収益二百七十一億五千百九十万円に対しまして、総費用は二百六十三億八千七百七十一万円となり、
差し引き七億六千四百十九万円の純利益となりました。これにより、
当年度末における未
処理欠損金は六十億四千五百四十四万円となり、全額を翌年度へ繰り越しております。
次に、
貸借対照表についてでございますが、
資産総額並びに負債・資本の総額は、それぞれ
当年度末で二千七十六億三千三百二十九万円となり、前年度末に対して六億二千六百五十九万円の増加となりました。これは主に、資産については
流動資産の増加、また負債・資本については
借入資本金が減少したものの、
資本剰余金が増加したことによるものでございます。
以上をもちまして、平成十七年度仙台市
水道事業会計決算の概要について説明を終わらせていただきますが、
水道事業を取り巻く
経営環境は一層厳しさを増す状況にございます。今後とも経営の
効率化と給水サービスの向上に努めてまいる所存でございますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定賜りますよう
お願い申し上げます。
〔
ガス事業管理者 稲葉信義登壇〕
25: ◯
ガス事業管理者(稲葉信義)第百十二
号議案平成十七年度仙台市
ガス事業会計
決算認定に関する件の概要について、御説明申し上げます。
平成十七年度の
ガス事業は、都市ガスの普及促進を図るとともに、事業の基本的な命題であります安定供給、保安の確保、サービスの向上に局を挙げて努めてまいりました。
まず、供給の面から見ますと、平成十七年度末の需要家戸数は三十六万四千百五十九戸となりました。また、ガス総販売量は二億一千七百十一万立方メートルとなり、前年度に比較して七・八%の増加となりました。
次に、設備投資についてでございますが、主要幹線の建設と導管網の整備確立を中心とし、ガス供給監視システムの整備、天然ガス自動車五台の導入など、三十五億五千三万円の
建設改良費を執行いたしました。
次に、予算との比較でございますが、
収益的収入の
決算額は三百三十一億六千七百五十万円となり、四億六千五百七十八万円の減収となりました。
収益的支出の
決算額は三百三十三億五千五百五十九万円となり、十六億三百十一万円の
不用額が生じました。また、
資本的収入の
決算額は四億九千二百七十七万円となり、五億九千万円の減収となりました。
資本的支出の
決算額は百億一千五百三十七万円となり、
建設改良費で九億四千二百九十一万円を翌年度へ繰り越しましたので、
不用額は四億六千八百七十三万円となりました。
次に、
損益計算についてでございますが、総収益三百十六億二百九十二万円に対して、総費用は三百二十三億三千百十三万円となり、
差し引き七億二千八百二十万円の純損失を生じました。これにより、
当年度末における未
処理欠損金は二百四十一億七千九百三十五万円となり、全額を翌年度へ繰り越すこととしております。
次に、
貸借対照表についてでございますが、
資産総額並びに負債・資本の総額は、それぞれ
当年度末で九百五十億七千八百八十万円となり、前年度末に対して六十億八千三百四万円の減少となりました。これは主に、市債については
固定資産の減少、また負債・資本については
借入資本金の減少によるものでございます。
以上をもちまして、平成十七年度仙台市
ガス事業会計決算の概要についての説明を終わらせていただきますが、ますます激しくなるエネルギー事業者間の競争など、今後も厳しい経営状況が続くことが予想されるため、経営
効率化の一層の推進と営業活動の積極的な展開により、さらなる経営の健全化に努めるとともに、宮城県沖地震等の大規模な災害にも対応した供給体制の確立を目指してまいる所存でございますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定賜りますよう
お願い申し上げます。
〔
病院事業管理者 中川洋登壇〕
26: ◯
病院事業管理者(中川洋)第百十三
号議案平成十七年度仙台市
病院事業会計
決算認定に関する件の概要について、御説明を申し上げます。
市立病院は、少子高齢化の進行、医療技術の急速な進歩、患者の意識の変化など、医療を取り巻く環境が大きく変化する中で、近年ますます複雑多様化する医療ニーズに積極的に対応するとともに、高度な医療技術と診療機能を発揮して、市民の健康の増進と福祉の向上に努めました。特に、救命救急センター、老人性痴呆疾患センター及び感染症病棟の運営など、政策医療の分野におきましては、
仙台都市圏の地域医療体制の中核病院として引き続き重要な責務を果たしました。さらに、臨床研修医の受け入れ、医学部学生、看護学生、
救急救命士の実習教育など、将来の地域医療を担う人材の資質向上にも力を注ぎました。
事業実績につきましては、延べ
入院患者数は十六万五千七百八十四人、延べ外来患者数は三十万二千二百十一人となり、合わせて延べ四十六万七千九百九十五人の方々の診療を行いました。
次に、建設改良事業につきましては、患者サービス及び医療の質の向上等を目的として、オーダリングシステムなどの院内医療情報システムの更新を行いました。また、検査体制を充実させるため、老朽化したMRI、磁気共鳴画像診断装置の更新を行いました。
続いて、決算の概要について、まず予算との比較について申し上げます。
収益的収入の
決算額は百十五億四千七百五十一万円となり、一億五千六百五十九万円の減収となりました。
収益的支出の
決算額は百十五億一千五百五十二万円となり、二億百二十八万円の
不用額を生じました。また、
資本的収入の
決算額は十五億三千九十五万円となり、五千八百二十万円の減収となりました。
資本的支出の
決算額は十六億四千四百三十八万円となり、一億二千八百二十一万円の
不用額を生じました。
次に、
損益計算についてでありますが、総収益は前年度に比べ一・七%増の百十五億三千八十九万円、総費用は前年度に比べ一・五%増の百十五億七十四万円となり、
差し引き三千十四万円の純利益となりました。これにより、
当年度末における未
処理欠損金は四十四億四千五百八十四万円となり、全額翌年度へ繰り越しております。
次に、
貸借対照表についてでありますが、
当年度末の
資産総額及び負債・資本の総額はそれぞれ百三十七億六千五百九十一万円となり、前年度末に対し十億七千七百九十三万円の増加となりました。
資産総額の増加は、主として
固定資産の増加によるものであり、負債・
資本総額の増加は、主として資本金の増加によるものであります。
以上が決算の概要でございますが、平成十八年度には連続三回目となる診療報酬のマイナス改定が実施されるなど、
病院事業の
経営環境は年々厳しさを増しております。しかし、当院は、今後とも全職員が一致協力して経営の近代化、
効率化に向けた努力を続けるとともに、当院に期待される役割に的確に対応して、引き続き安心安全で質の高い医療サービスを提供すべく努力をする所存でございますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定を賜りますよう
お願い申し上げます。
27:
◯議長(
柳橋邦彦)次に、議第六号及び議第七号について提出者から説明を求めます。舩山由美君。
〔十一番 舩山由美登壇〕(拍手)
28: ◯十一番(舩山由美)日本共産党の舩山由美です。
議第六号仙台市下水道条例等の一部を改正する条例及び議第七号仙台市
水道事業給水条例の一部を改正する条例について、提案の趣旨を御説明いたします。
これまで市は、低所得世帯の経済的負担を軽減することを目的に、仙台市下水道条例第十一条の九及び仙台市地域下水道条例第九条、仙台市
水道事業給水条例第三十五条の規定に基づき、それぞれ要綱を定めて減免制度を実施しています。その適用要件は、生活保護法第十一条に定める保護を受けている世帯、または世帯員全員が
市民税を非課税とされている場合で、著しく生活に困窮し、かつ、ほかからの経済的援助を受けていない世帯が対象となっています。
本条例は、生活保護世帯に加えて、新たに障害者及び障害児世帯や要介護
高齢者世帯、ひとり親世帯を対象に加えることにいたしました。また、これまで非課税世帯に限定していたものを、主たる生計維持者の所得水準が二百万円未満の世帯を対象に変えるものです。理由は、税制改定によって、これまで非課税だった世帯が課税世帯になるなど、従来の制度では対応できなくなったためです。農業集落排水事業や地域下水道、浄化槽事業についても、同じ考え方で減免ができるように提案しています。
正規雇用者が減少し、一方で非正規雇用者が増大するなど、市民の生活を支える基盤が脆弱になっています。さらに、政府の定率減税の半減や年金課税の強化で、新たにことしは四十二万人の市民が大増税になっています。
高齢者課税だけで五万二千人に上ります。経済的な負担で苦しむ市民の生活を支援する施策が一層求められています。さらに、障害者自立支援法や介護保険法の改定によって、障害を持ちながら生活される方や介護を必要とされる方々の経済的負担は深刻化しています。
仙台市の水道料金は、一九九〇年の仙南・仙塩広域水道からの受水開始に伴って一八・六%、一九九四年に受水料金が改定に伴って二七・七%、一九九八年に一三・六%と料金引き上げが行われ、政令都市の比較においても最も高くなっています。一般家庭用口径二十ミリメートルで、一カ月二十立方メートル使用時四千九十五円となり、大阪市の約二倍、東京都の一・五倍になっています。現行の減免制度では、市民生活の経済的負担を軽減するという目的を十分に果たすことができません。他都市の状況を見ても、既に千葉市、川崎市、横浜市、名古屋市、大阪市、広島市では障害者世帯やひとり親世帯、要介護
高齢者世帯を対象に加えて実施されています。
今回の提案は、対象要件を拡大することで、深刻な経済状態の中で苦しむ市民の生活安定の一助とするものです。趣旨を御理解の上、御審議、御賛同賜りますよう
お願いを申し上げます。(拍手)
────────○────────
休会の件
29:
◯議長(
柳橋邦彦)お諮りいたします。議案調査のため、九月六日から八日までの三日間、休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
30:
◯議長(
柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、九月六日から八日までの三日間、休会することに決しました。
────────○────────
31:
◯議長(
柳橋邦彦)お諮りいたします。本日の会議は、この程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
32:
◯議長(
柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
なお、本会議は、来る九月十一日定刻再開の予定であります。
本日は、これをもって延会いたします。
午後一時五十三分延会...